2015-04-21から1日間の記事一覧

ふるき日本の自壊自滅しゆくすがたを眼の前にして生きるしるしあり(土岐善麿)

敗戦直後の歌である。土岐は、それまでの体制や思想を「ふるき日本」といい、それが自壊自滅してゆく様を眼の前にする。しかし、結句で「生けるしるしあり」と詠う。これは万葉歌(「御民われ生ける験あり…」)からひいてきているのであるが、ここの鑑賞が、…