尾高・札幌交響楽団 シベリウスツィクルスの記録

 2014年のシベリウスプロは、「恋人」、4番、2番だった。

 私は、最後尾の尾高シートで観る。隣の老人と若い女性の2人組が、4番は知らない曲だといっていたのが印象的だった。

 実は、私は2005年に札響定期でこの4番と7番を聴いている。もう1曲は「ポヒョラの娘」というオールシベリウスプロだった。当時は、4番も7番もよくわかっていなくて、あまり印象にのこらなかった。あれから10年がたち、私はシベリウスをしっかり聴きこんだ。だから、この年の定期はしっかりと楽しむことができた。

 けど、やっぱり尾高シートはどうしてもバランスが厳しい。別に、団子になって聴こえることはないけど、やはりバランスが変だなあと思いながら聴いていた。

 以下は、短いながら、当時のレポート。

 

 昨日は札響定演でした。シベリウスプロ。「恋人」はシベリウスの秘曲の類。はじめて聴いたが、弦の響きが実にうつくしい、繊細な曲だった。Sym4.は、極めて重厚。流さずにじっくり重たい表現に徹していた。しかし、終楽章だけは、アレグロで突っ切る。そのまま、唐突に終える解釈でした。

 Sym2は、熱演。4番とはガラリと違う、颯爽とした演奏。それにしても、やっぱり弦が美しい。終楽章もたっぷり鳴らして、大満足の演奏でした。また、来年、5,6,7を楽しみにしましょう。