2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「歌のある生活」12子どもが詠んだ歌

先日、学校の先生方の研修会で、短歌についてお喋りをする機会があった。研修会といっても参加者は十人程度の小さいもので、国語科授業の韻文学習の研修というのが会の目的であった。この研修会、実は私の昔の仲間の企画で、そういえば元教員の桑原が、最近…

「歌のある生活」国語教科書のなかの歌⑦

前回まで、教科書のなかの歌を皆さんと見てきました。今回は、その番外編といった感じで、私の教科書の思い出について、おしゃべりしたいと思います。 私が中学生だったとき、教科書でこの作品に出会いました。 みちのくの母のいのちを一目見む一目見むとぞ…

「歌のある生活」国語教科書のなかの歌⑥

さて、国語教科書に載っている短歌の紹介も今回で最後です。とうとう残り三首になりました。近代から現代へ、現役の歌人の作品も登場してきています。さあ、誰のどんな作品を中学生に紹介しましょう。 白き霧ながるる夜の草の園に自転車はほそきつばさ濡れた…

「歌のある生活」9国語教科書のなかの歌⑤

中学校の教科書に載っている短歌作品を紹介しています。 中学生向けだからといって、平易な歌ばかりではありません。近代から現代にうつるにつれて、理解が難しい作品も登場するようになります。大人が鑑賞するにも、かなり歯ごたえがあると思われる作品を読…

「歌のある生活」8国語教科書のなかの歌④

中学校の国語教科書に載っている短歌作品を紹介していますが、いよいよ近代短歌のスーパースター石川啄木の登場です。 不来方のお城の草に寝ころびて/空に吸はれし/十五の心 石川啄木 啄木を中学生に紹介するなら、この一首で決まりでしょう。 一読、かっ…

「歌のある生活」7国語教科書のなかの歌③

中学校国語教科書に取り上げられている短歌作品の話題です。 最近の教科書の多くは、はじめに短歌入門として歌人のエッセイがあって、短歌というのはこんな感じの文芸なのですよ、と映画でいえば予告編のようなものを読んでから、本編である短歌の鑑賞にはい…

「歌のある生活」国語教科書のなかの歌②

前回からの続きです。 中学校国語教科書にある馬場あき子のエッセイの話題でした。 馬場は、中学生に紹介する近代短歌の作品として、はじめに正岡子規をとりあげたのでしたが、さて、子規に続く作品として誰を紹介しているでしょう。 二人目も近代短歌の代表…

「歌のある生活」国語教科書のなかの歌①

私には中学2年生の娘がいます。 中学2年生というのは、国語の授業で短歌を習う学年です。娘の国語教科書には、はじめて短歌に触れるであろう中学生にふさわしい(と思われる)作品が載っています。これがいろいろと興味を誘います。 今回から数回にわたっ…

「歌のある生活」インターネットの世界の歌④

インターネットの世界にはブログと呼ばれるサイトがあります。ブログとは、個々人の公開日記みたいなものと思えばいいでしょう。その日にあった出来事や折々の場面で自分が思ったことを書き込んで、ネットを通してあらゆる人に読んでもらうというものです。…