2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

短歌時評2023.1

キマイラと口語は別ものである 口語短歌とは何か。文語短歌とは何か。 そんな短歌の世界の根本的な問題について、一つの回答を示した論考が出版された。川本千栄『キマイラ文語』(現代短歌社)である。 本書では、「口語」と「文語」の違いについて、明快に…

短歌時評2022.11

角川「短歌」八月号の座談会「流行る歌、残る歌」を読む。内容は、というと、大辻隆弘、俵万智、斉藤斎藤、北山あさひの四氏に、今後残るであろう作品をあげてもらい、それぞれ残る理由を述べていく、というもの。 例えば、俵万智なら、「残る歌」の条件とし…