2016-01-01から1年間の記事一覧

「歌のある生活」21「音楽」の歌その8

前々回、前回と「その音楽を知っていてもいいけれど、知らなくても鑑賞できる作品」を皆さんと鑑賞していますが、今回からは、そのなかから「意味」を楽しむ歌を取り上げます。「意味」を楽しむとはどういうことか。理屈はあとにして、まずは作品を鑑賞する…

「歌のある生活」20「音楽」の歌その7

前回の続きです。「音(おん)を楽しむ歌」の二回目です。音楽を題材にした作品のなかで、「その音楽を知っていてもいいけれど、知らなくても鑑賞できる作品」というのがありますよ、という話でした。 プロコフィエフの音符を咽喉につまらせた感じだらうか三…

「歌のある生活」19「音楽」の歌その6

今回からは、音楽を題材にした歌のなかで、「その音楽を知っていてもいいけれど、知らなくても鑑賞できる歌」と、いう作品群をみていきます。 これらは、二つの種類に分かれます。 「音(おん)を楽しむ歌」と、「意味を楽しむ歌」の二種類です。 と、いって…

「歌のある生活」18「音楽」の歌その5

前回、小池光を悪く言いましたので、今回は、こんな素敵な作品を紹介しましょう。 サミュエル・バーバー「弦楽のためのアダージォ」七分の間(ま)の虹きえるまで 小池光『時のめぐりに』 アメリカの作曲家バーバーの代表作「弦楽のためのアダージォ」の切ない…

歌のある生活17 音楽の歌その4

今回は、音楽を題材にした短歌作品のなかで、私が問題アリと思う歌を取り上げます。 中国の不死の男が街娼を愛する話 夏の楽譜に 「本郷短歌」第四号 服部恵典 一読、何のこっちゃ、という感想の人が大半じゃないでしょうか。 これはバルトークのバレエ音楽…

芥川也寸志の音楽

芥川也寸志は、作家芥川龍之介の三男坊。 といっても也寸志が2歳のときに、龍之介は自殺したから、父親のことは覚えていないだろう。 のちに也寸志は、父親の「蜘蛛の糸」を舞踊組曲として作曲して、それは現在録音されてCDになって聴くことができるけれど…