クラシック音楽雑記

ウォルトンの交響曲1番について

ここのところ、繰り返し聴いているのは、W.ウォルトンの交響曲第1番。 ウォルトンは20世紀イギリスの作曲家。作曲はほとんど独学だったというが、イギリスのみならず、20世紀を代表する作曲家の一人といってよい。 映画音楽でも有名。20世紀の作曲…

カバレフスキーその2

カバレフスキーでわりと有名な曲に、歌劇「コラ・ブルニョン」序曲がある。 これは、ディスクも豊富。5分程度の小品ですぐ聴ける。 バースタインの「キャンディード」序曲のソビエト版みたいといえば、ピッタリな感じ。速いテンポで曲想がめまぐるしく入れ…

カバレフスキーのこと

春である。 春にあう音楽はなんだろう。 人によっていろいろだろうが、私の場合は、カバレフスキーだ。彼の音楽は、雪解けの春先にぴったり合うと思うのだが、今のところ賛同する人に出会ったことはない。 数年前、春にカバレフスキーを聴く、という内容の短…

芥川也寸志の音楽

芥川也寸志は、作家芥川龍之介の三男坊。 といっても也寸志が2歳のときに、龍之介は自殺したから、父親のことは覚えていないだろう。 のちに也寸志は、父親の「蜘蛛の糸」を舞踊組曲として作曲して、それは現在録音されてCDになって聴くことができるけれど…

2014.05.30札幌交響楽団定期演奏会記 伊福部昭プログラム

2014.05.30札幌交響楽団定期演奏会記 伊福部昭演奏会。 私がはじめて伊福部を聞いたのは、高校の時だったと思う。 多分「交響譚詩」だったろう。わかりやすい曲想で、1楽章はアレグロでぐいぐい押すから、高校生の時分には楽しめていただろう。 そのうち、…

伊福部昭「ラウダ・コンチェルタータ」

伊福部昭の楽曲で、私は「タプカーラ」も「交響譚詩」も「ヴァイオリンの協奏曲風狂詩曲」も好きだけど、いちばん好きなのは「ラウダ・コンチェルタータ」だ。伊福部版マリンバ協奏曲なのだが、とにかく演奏者のテンションがモロにわかる。マリンバ奏者にと…

伊福部昭「日本狂詩曲」

高関健と札幌交響楽団による伊福部昭「日本狂詩曲」ほかのCDが発売された。発売といっても、2014年10月のことだから、もう1年近く前の話だ。 CDは、こちら。 伊福部昭の芸術10 凛―生誕100周年記念・初期傑作集 この「日本狂詩曲」、まったくもう…

札響シベリウスツィクルスに行く

今週末は、尾高忠明、札幌交響楽団のシベリウスプロである。 5、6、7の順に演奏するのもニクい。演奏会の盛り上がりを考えたら、スケールの大きい5番がメインプログラムにふさわしいだろうが、5、6、7番を演奏するなら、やはりコンサートの締めくくり…

尾高・札幌交響楽団 シベリウスツィクルスの記録

2014年のシベリウスプロは、「恋人」、4番、2番だった。 私は、最後尾の尾高シートで観る。隣の老人と若い女性の2人組が、4番は知らない曲だといっていたのが印象的だった。 実は、私は2005年に札響定期でこの4番と7番を聴いている。もう1曲は「ポヒョ…

尾高忠明指揮 札幌交響楽団 シベリウス 3&1番

2013年から始まった、尾高忠明指揮、札幌交響楽団のシベリウスチクルスも今回で終わりとなる。私は毎年、聴きに行っている。今週末も行くつもりである。 私の2013年のレポートがあるので、載せることにします。 札響定期シベリウスプロ感想。尾高忠明指揮。…

シベリウスの後期交響曲を聴く~その2

シベリウスの交響曲は、フィンランドのオケと指揮者じゃないとピンとこないという向きもあるが、後期交響曲というと、私はバーンスタイン、ウィーンフィル(5&7番)と、カラヤン、ベルリンフィルがなんだかんだ言って名盤だと思う。特にバーンスタイン晩…

シベリウスの後期交響曲を聴く

シベリウスの後半の3交響曲を聴いている。5番、6番、7番。 2月の札幌交響楽団定期演奏会に向けての準備である。 CDを聴きながら、スコアを読む。シベリウスのこれら交響曲のスコアを手に入れることができるというのは、つくづく時代は変わったなあと…