2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「歌のある生活」インターネットの世界の歌③

皆さんは、ツイッターをご存知でしょうか。これ、ごく簡単に言うと、一四〇字以内の短文をネット上で「呟い」て、それを投稿するというものです。橋下徹大阪市長の「呟き」に一〇〇万人ものフォロワーがいることがニュースになったりしましたが、登録をすれ…

「歌のある生活」インターネットの世界の歌②

皆さんは、題詠はお好きでしょうか。 ただし、好きだという人でも、一〇〇の題を順番に一年間かけて詠むというイベントの存在については、あまりに突飛すぎて、驚かれるのではないでしょうか。 そんな酔狂なイベントがインターネットの世界では毎年行われて…

「歌のある生活」インターネットの世界の歌①

皆さんは、いつどこで歌を詠まれるのでしょうか。ベテランの皆さんでしたら、いつでもどこでも、旅先や散歩中などは当然のこと、仕事中や休日も、リビングや就寝前や入浴中、もしかしたら夢の中でも作歌されているのではないでしょうか。常にさっと詠めるよ…

ふるき日本の自壊自滅しゆくすがたを眼の前にして生きるしるしあり(土岐善麿)

敗戦直後の歌である。土岐は、それまでの体制や思想を「ふるき日本」といい、それが自壊自滅してゆく様を眼の前にする。しかし、結句で「生けるしるしあり」と詠う。これは万葉歌(「御民われ生ける験あり…」)からひいてきているのであるが、ここの鑑賞が、…

大正のマッチのラベルかなしいぞ球に乗る象日の丸をもつ(岡部桂一郎)

なぜ、作者はマッチのラベルをみて「かなしいぞ」と思ったのか。 そもそも、私は歌にあるマッチ箱がどんなものか知らない。もちろん今の時代、ネットで画像検索すれば、たちどころに日の丸を持った象の絵柄がディスプレイに映る。なので、作者のうたうマッチ…

うづくまるわが片頬に光さし自負の心のたかまらむとす(三國玲子)

作者はうずくまっている。なぜ、うずくまっているのかは、わからない。わからないけれど、うずくまっているというのだから、体をまるくしてしゃがみこんでいる。そして、おそらくはしばらくの間、そのままでいたのであろう。そこに、光が差してきた。光が朝…

4月になっていた

2月に、ドンと落ちることがあって、そのまま年度がかわってしまった。 4月になって、やっと気持ちが戻ったという感じである。 それまでは、Blogを書こうなんていう気にまったくならなかった。 また、ドンと落ちるまで、そろそろと更新である。