2018-02-03から1日間の記事一覧

柊明日香『そして、春』書評

温かい歌集である。読むと、胸の深いところからほーっとする気持ちになる。それは、なによりも著者である柊明日香の人柄なのだろうと思う。短歌は、何を題材にしてもどんな風に歌っても許されるけど、やっぱり温かい人柄の歌人が紡ぐ温かい歌は、読者を幸せ…

「歌のある生活」28「音楽」の歌その15

前回の続きです。前回は、「メロディ」を隠喩とした斬新な歌を三首紹介しました。 ただし、石田比呂志も杉﨑恒夫も、その曲を知っていれば、その隠喩の効果がわかりますが、曲を知らなければ、さっぱりこの作品を鑑賞できないという残念さがあります。そこが…